夫との残された日々

夫が肺小細胞がんのステージ3と宣告されて3年。
残された時間が少ないことを先日私にのみ告げられました。
何ができる?どうしたらいい?
そんな日々を綴っていきたいと思っています。

厳しい現実

昨日は、ホスピス転院についての、夫を交えての説明を医師がする、との予定。


現時点で、夫には「余命3か月」という具体的な数字は知らされておらず、

「もうガンへの治療はない」ということのみ。

夫も、それ以上は聞こうとはしなかった。


医師からは、「ホスピス転院は、患者本人が余命をある程度理解していることが条件」と言われていたので、今日はその告知があるのだろう・・・と朝から辛かった。


でも、医師からは具体的な余命の告知はなかった。


夫の今の状況(思考が鮮明ではない)、ここ数週間での病状の急な悪化での、弱った精神状態を考慮しての事らしい。


ホスピス転院の話もなく、希望するなら、この病院で緩和ケアを続けていくこともできる、と。


・・・そうなの?


混乱。


夫の思考が鮮明ではない原因は、モルヒネの影響だけではなく、もうパンパンに腫れた肝臓の機能の低下もあるとのことだったから、戻ってこない可能性もある。


となると、慣れたこの病院にずっといた方がいいのだろうか。


救急病院であるため、それができないと聞いていたので、本当に混乱する。


私が心配なのは、心のケアだ。


いくら具体的な余命が告げられないままとしても、ここまで病状が悪化していれば、死が遠くないことはわかると思う。


専門の先生のケアはあるのか、と伺うと、それはもちろん、との事なんだが・・・


とりあえず、日を改めてもう一度、と医師は病室を後に。


夫の緩和ケア、心のケア、一番大切。


でも現実は思考が急に停止した夫が今までは自分でやる、と私に手を出させなかった、

会社への傷病手続き,休職手当の手続きの期日が迫って、私は冷静にそちらもこなさなければならない。ローンも完済していないし、生活もしなくてはならないから。


心で、誰か助けて、って叫ぶ。


自分の現実認識の甘さにも腹が立つ。


なんとかなるさの性格が恨めしい。


疲れ果て床で寝ていて、研修で遅くなった娘に起こされた。


前にも後ろにも進めない現実。どうすればいい。